新型コロナウィルス感染症にともなう措置(第5次)

2020年4月1日

教区の皆様

大司教 前田 万葉
+主の平和

 公開ミサを4月9日(木)の聖木曜日・主の晩さんの夕べのミサから再開する予定にしていましたが、現在の状況を鑑みて、以下のように変更することといたしますので、お知らせいたします。

1.大阪教区での公開ミサは、4月末まで中止とします。5月以降に関しては、4月23日(木)ごろをめどに、改めて通知します。

2. ミサ以外の諸行事や講座などに関しては、できる限り延期または中止するようにしてください。

3. 秘跡の授与(洗礼、聖体、ゆるしの秘跡、病者の塗油など)に関しては、小教区の責任司祭に一任します。

4.結婚式や葬儀は、充分な感染対策をとった上で、通常通り行っていただいて結構です。

5.公開ミサ中止期間中、大阪教区のすべての信徒に主日のミサに与る義務を免除します。各自が家庭で、聖書を朗読し祈りを捧げたり、ロザリオの祈りをしたりする時を持つように勧めます。

6.大阪教区では、聖なる三日間の典礼(聖木曜日、聖金曜日、復活の徹夜祭)をインターネット中継することを検討しています。詳細が決まりましたら、お知らせいたします。また、東京教区では、主日のミサのインターネット中継を引き続き行うようです。

7.司祭の皆さんは、聖なる三日間の典礼を、3月19日のバチカン典礼秘跡省の教令に基づいて、非公開で以下のようにすることができます。

a)信者の物理的参加がないとしても、過越の三日間の典礼祭儀を祝うことができます。参列者がいない場合も、基本的に典礼の規定にのっとって式を行ってください。

b)聖木曜日:小教区司祭は主の晩餐の夕べのミサを共同司式することができます。また、すべての司祭に、この日、ふさわしい場所で、会衆の参加なしにミサをささげる権限が今年に限って例外的に付与されています。ミサの結びに行われる、安置所に向かう聖体の行列は省かれ、聖体は通常の聖櫃に安置します。ミサをささげることのできない司祭は、この日の「晩の祈り」を唱えます(『教会の祈り』参照)。

c)聖金曜日:小教区聖堂では、各責任者の判断で、実際に可能である限りにおいて、主の受難の祭儀を行います。盛式共同祈願に以下の意向を追加します。

(カトリック中央協議会HPよりダウンロード可能)

<新型コロナウイルス感染症に苦しむ世界のために>
 助      新型コロナウイルス感染症に苦しむ世界のために祈りましょう。 神が苦しむ人々を支え、病への恐れと不安を取り除いてくださいますように。
(しばらく沈黙の後、唱える。)
 司     希望のよりどころである神よ、病に苦しむ人に必要な治療を与え、医療に携わる人を感染からお守りください。ともにいてくださるあなたに支えられ、不安と混乱に襲われた世界が希望を取り戻すことができますように。
   わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

d)復活の徹夜祭:「光の祭儀」では、火の祝福を省き、復活のろうそくをともし、行列を省いて復活賛歌を歌います。続いて「ことばの典礼」が行われます。洗礼の儀に関しては、「洗礼の約束の更新」のみを行い(『ミサ典礼書』272ページ、54参照)、「感謝の典礼」を続けます。教会で行われる復活徹夜祭に参加することができない司祭は、復活の主日のための「教会の祈り」の「読書」を唱えます(『教会の祈り』参照)。

 可能な限り、このお知らせを、外国人信徒を含めてすべての信徒にお知らせいただくようお願いいたします。なお、このお知らせの主要外国語版を順次以下に掲載いたしますので、ご利用ください。

 典礼暦年の中心であり、イエス・キリストの贖いの業と復活を記念する聖週間の典礼を、共同体として共に過ごすことができないのは、まことに心が痛むことです。また、復活祭に洗礼を受ける予定の方々にとっては、共同体の一員となる式を小教区の皆さんとともに祝えないのは残念なことでしょう。祈りのうちに、互いに支え合いましょう。さらに、復活祭後に異動される司祭・修道者の皆様には、離任および着任のあいさつが通常のようにはできない状況にあります。この場を借りて、これまでの任地でのお働きに感謝しますとともに、新任地でのご活躍をお祈りいたします。

 新型コロナウイルス感染で苦しむ患者、治療や介護にあたる医療関係者、信者の世話にあたる教会関係者、そして亡くなられた方々のために祈りながら、また、この災禍が一日も早く終息するよう祈りながら、聖週間を過ごしてまいりましょう。

スペイン語 Español

以上